第六回舞台公演『贋作イワンのばか』3/3~3/5
2017年が明け、早ひと月が過ぎました。
時の流れは早いもので、昨年下半期にいくつか外部公演に出演していたのが、もうずいぶん前のことのように感じます。
さて、キャンディプロジェクトとして9ヶ月ぶりの舞台公演の準備が進んでまいりましたので、宣伝させてください。
今回は、文豪トルストイが晩年に残した短編小説『イワンのばか』を翻案し、舞台を現代に置き換え上演致します。第三回舞台公演『現代訳春琴抄―ハルノオト』(原作 谷崎潤一郎)で試みた、「近代文学を舞台で翻案するシリーズ」第二弾です。
個人的に大変思い入れのある作品です。私が小学生のころ、読書家だった祖母が「まずはこれでも読んでみい」と唐突に渡してくれた文庫本が『イワンのばか』でした。それからというもの、定期的に祖母は本を貸してくれました。すべての本に思い入れがあり、今の自分を構成する大切なパーツであると思っています。祖母は生涯のうちでトルストイの『戦争と平和』を最も愛し、死ぬまで寝室の書棚に飾っていました。「お前に『戦争と平和』はまだ早いから、まずはこれから」とくれた『イワンのばか』は、私という人間の一番土台に埋まっています。いつか舞台化したいと願っていた本作、今回全力で取り組むことにしました。
脚本執筆から稽古に至るまで、今回ほど悩んだ作品はありません。単純な寓話と思いきや、一歩足を踏み入れると、その深さははかり知れず。命をかけなければ表現できないとの覚悟を持ち、準備を進めています。
お時間許せば、ご来場いただけますと幸いです。
【公演PV】
映像制作:橋本裕介
【以下公演概要】
※チケットの取り扱い※については、中ほどに説明がございます。
※3/4(土)14時の回は満席となりました。
※3/4(土)19時の回は残席わずかです。
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キャンディプロジェクト第六回舞台公演
『贋作イワンのばか』
原作:レフ・トルストイ
翻案・脚本・演出:キャンディ江口
【あらすじ・みどころ】
イワンは馬鹿だ。愚鈍で純粋で善良な馬鹿だ。イワンは畑を耕し、豚の世話をしながら日々を暮らし、家族と共に幸せの内にいた。――悪魔たちに目をつけられるまでは。
悪魔。人間に絶望をもたらすことを生業とする者。今日も彼らは耳元で囁く。あなたの人生に価値はあるのかと。
イワンと悪魔の劇的な戦いは、長い時間をかけて続く。どちらかが堕ちるまで――。
近代文学翻案企画・第二弾は、文豪レフ・トルストイが19世紀末に発表した短編小説『イワンのばか』。今回は、後期トルストイの死生観や哲学の詰まった本作を、エンターテイメンティックに大胆翻案する。イワンは馬鹿だ。イワンのようにはなりたくない。しかし、なぜこれほどまでに人を惹きつけるのだろうか。
宮崎駿は『イワンのばか』について、このように語っている。「子供のころ、この本を読んでぼくはとても心をうたれました。ばかのイワンのように生きられたらどんなにいいか。でも、それはとてもむずかしい。自分にはできそうにありません。そう思うのに、ぼくは今でもイワンのように生きられたらと、時々思います」
【日時】
3/3(金)19:30~
3/4(土)14:00~(満席)/19:00~(残席わずか)
※3/4(土)14時の回は満席となりました。
※3/4(土)19時の回は残席わずかです。
3/5(日)13:00~/17:30~
※開場は開演の30分前になります。
※開演の5分前までにご来場ください。
【料金】
当日/前売:3,000円
【会場】
池袋GEKIBA
http://www.gekiba.com/mt/access/index.html
※JR池袋駅西口 徒歩8分
東京メトロ副都心線 池袋駅「c3出口」より徒歩1分
【チケット予約・お問い合わせ】
※下記メールアドレスまで、チケット申し込みのメールをお送りください。文面は《ひな形》をご参考ください。
hoi.candyproject@gmail.com
《ひな形》
タイトル:『贋作イワンのばか』チケット前売予約
本文:
《ご予約日時》(例:3/4(土)14:00~)
《お名前》(例:山田太郎)
《よみがな》(例:ヤマダタロウ)
《人数》(例:2枚)
《備考》
【出演者】
Ryu☆
谷川はる
西谷太郎
肥沼潤一(シャーマン)
橋本裕介
嶋田あや(劇団enji)
大田雄史
永榮紘実
牧乃永慶(八角家)
仲居凜
夢ノ島越前公園(夢ノ島企画)
池田慧
キャンディ江口
【スタッフ】
音響・演奏:MARASHOUT!
照 明:斎川琴音
舞台美術:寄口龍太(夢ノ島企画)
宣伝美術:佐藤莉子
制 作:榎本貴子